DIY

防音室を作ってみる

自分の部屋で、周りを気にず歌いたい。
あるいは実況動画を撮りたい。
そんな想いを抱える人は、少なくないのではないでしょうか。

歌が大好きな私も、その中の一人です。
実家に住んでいるときは、家族がいない時間を見計らって、
それでもご近所を気にしながら歌ったりしていました。
今は一人暮らしですが、RCマンションながら、まず歌えません。

カラオケに行けと言われればそれまでですが、
外に出るためには着替えなきゃいけないし、
女性はお化粧しなきゃけないし(引きこもり気質です)、
自分の歌や声を録音しようと思えば、機材を持ち運ばなくてはいけません。
また、時間の制限があると安心できませんし、手軽さもないですよね。
そして最後にたどり着くのは、自分の部屋で自由に声が出せる空間なんです。

つまり、防音室です(タイトル通り)。

そこでまず、「ボーカルブース」というワードで検索をかけてみました。
すぐにヒットしたのは0.5畳で27万円の商品…。ちょっと手が出ません。
他に10万円代のものもちらほら出てきましたが、そちらは録音環境重視で
防音効果にはそれほど期待ができなさそう…。

そして、検索を見て気が付きました。
商品の紹介ページに混じって、DIYのページもちょこちょこあるんです。

防音室作っちゃうんだ…やっぱりみんな欲しいんだな…
知識も力も経験もないけど、私にもできるかなぁ…
できたら楽しいなぁ…。

と、思案しているよりも、やってみたほうが早い。
幸い部屋に丁度いいスペースもあります。
やってしまいましょう。

防音室、作ります。

ということで、今回の記事は自分が作りたい防音室を考えてみる回です。

防音室を作ってみる

これは、下手なイラストですが私の部屋の、ある壁の様子です。
右側はクローゼットになっていて、その左側は上部に天袋だけがあり、
その下がいい感じに空いています(赤い斜線の部分)。
ここに作りたい。実は引っ越しのときから思ってた。

まず目指すのは、中に入って歌ったときに
隣人の迷惑にならない程度に防音がされている箱です。

そしてここからは、防音室としては意味がないけど
ちょっとこだわってみたいところ。

わがまま①
扉の開け閉めに必要なスペースを少なくしたい。

わがまま②
部屋が狭くなるのは許せない。使っていないときはブースの中も
部屋の一角のように使いたい。

わがまま③
大切な光源を潰すのは風水的に良くないって誰かが言ってた。
ベランダの窓には被せたくない。

他にも、換気や電源等、考えることがたくさんあります。
長い闘いになりそうです。
ひとまず、この三つのわがままを叶える方法について考えてみました。

わがまま①
扉の開け閉めに必要なスペースを少なくしたい。

防音室を作るのに必要になるスペースは、防音室を置くもののほかに
ドアの開閉に必要なものもあります。
間取り図等にも、扉のあるところには必ず開閉スペースを表す図が書いてあります。
それをなくすのは、意外と簡単です。
引き戸にするか、防音室の内側に開く扉にすればいいのです。

ただ、天袋の下の奥行は約85cmで、箱を作ったら75cmくらいにはなりそう。
となると75cm以下の扉しか作れない上に、中にあるものが邪魔になりそうです。
じゃあどうするかというと、扉を閉めた時に使う幅を短くします。
ドアをパカっと折る、折戸にすれば、内側に使う幅は扉の半分になるのです。
それなら、奥の壁側にものを置いていればちゃんと閉まるはず。

【決定事項①】
出入り口は、折戸にする!

わがまま②
部屋が狭くなるのは許せない。使っていないときはブースの中も
部屋の一角のように使いたい。

検索にヒットした防音室のほとんどは、部屋の中箱がドーンと立っているもの。
でも、せっかくの部屋のスペースを”潰す”のはなんだかもったいないです。
そこで、先ほど決定した折戸作戦にもつながるのですが、
部屋側の壁を全て扉にして、使わないときは開け放しておけるようにすれば
箱ではなく、空間として使えるのでは?と考えました。
つまり、部屋側の壁全てを折戸にしてしまうのです!
DIY完全初心者たけど、きっと大丈夫…!

【決定事項②】
部屋側の壁は全て折戸にする!

わがまま③
大切な光源を潰すのは風水的に良くないって誰かが言ってた。
ベランダの窓には被せたくない。

ここまで私は天袋の下いっぱいに防音室を作ることを想定していたのですが、
そうするとこのわがまま③に引っかかってしまいます。
奥の壁からベランダの窓が始まるまでの奥行は47cm。
これではどうしても窓に重なってしまいます…。
スペースいっぱいに作るのを諦めて横幅を狭くしてみようと思いましたが、
そうすると窓側の余った空間がデッドスペースになりそう。

そうして、次のような結論に至りました。

使わないときは、壁を取り外せればいい!

でも防音壁となると、重くて毎回よいしょっと移動させるのは困難。
色々考えた結果、窓に重なる部分は奥にスライドできる引戸にしようと思います。

扉がいっぱいの防音室です。

【決定事項③】
窓に重なる壁は引戸にする!

さて、こうして頭の中ではわがままを叶えることができました。
実はこの記事は、文頭に着手してから
今のこの文章に辿り着くまでに約4か月かかっています。
もちろん今回の内容だけでなく、もっと深く計画が立てられてきています。

というわけで次回からは、もう少し具体的な計画をまとめてみようと思います。
大変な予感しかしませんが、燃えています。
ではまた、次の記事でお会いしましょう。